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具体的にどこの店と言うことではないが、日本のちょっと気取った店で生ビールをオーダーすると、長身で、おしゃれで、スリムなグラスに、懐石料理の付きだしかいなと見間違うほど微量の液体が慎重に注がれ、コースターにニギニギしく乗っかって出てきて「ハイ1千万円」なんてことが間々ある。
英国でこれは立派な犯罪である。
パイントグラスには日本のビアジョッキのような把手はない。

右はブリティッシュテレコムのテレホンカードで NTTとほぼ同サイズ。
1pintは約 570ml。日本の中ジョッキサイズだと思って間違いない。
上から数センチのわずかに膨らんでいる所まで注いで1パイントである。
その目印まで「泡」をほとんど立てないよう注ぐのが英国流である。
パイントグラスの中には、この膨らみのかわりに白線が引かれ白い小さな文字で1pintと書かれているものもある。
それだとなんだか化学実験用のフラスコで飲んでるようで味気ない。
ま、いずれにしてもグラスに1pintの目印があり、そのようなパイントグラスを使うことが法律で定められているらしい。
話しを「Mikado」に戻そう。
コマネチは手慣れた調子でビールと釣り銭を差し出した。
心の緊張を咽から緩和しようと手にしたパイントグラス。
英国流にほとんど泡は立っていない。
さらに英国流に、まったく冷えていない。
これぞ本物の英国ビールだ。
とうとう、エール初体験のときがやってきた。
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